紅茶は子どもが飲んでも大丈夫?
紅茶は繊細な風味や味わいを楽しむ飲み物です。そのため、中には子供のころから紅茶に親しんで、その魅力を知ってほしいと願う親御さんがいたとしても不思議ではありません。
しかし、子供が飲んでも何の問題もない飲み物なのでしょうか?紅茶の与える影響について見てみましょう。
目次
カフェインの作用
子どもに紅茶を与える際に気を付けるべきなのは、何と言ってもそこに含まれているカフェインです。ご存知のようにカフェインは化合物の一つで、人体に良くも悪くも影響を与えます。
スッキリしたり頭を活性化させる一方、睡眠を妨げたり神経を刺激する作用があります。
これらを上手に適量摂取していけば体を機能させる役割を果たす一方、一日に飲む量や飲むタイミングを誤ると体の機能を阻害し、疲労や体調不良、最悪は中毒などを引き起こす可能性もあります。
子どもはより敏感
問題は、子供がカフェインの影響を大人より受けやすいことです。子供は身体的にも感受性が高く、夜眠れないなども症状も大人より出やすいものです。個人差もあることですが、大人でも眠れなくなることがあるのを考えると、夜に紅茶を与えることは控えるべきです。
子どもの場合、8時間ほど経過してもカフェインが残っている可能性があります。睡眠が妨げられて夜更かしなどが続けば、成長ホルモンが分泌される夜中に十分発育できないことになり、成長が遅れる危険性さえあります。
これはあくまで可能性の話であるので、長期間に渡って睡眠障害になるほど紅茶を摂取しない限り害を与えるものではありません。しかし、一度でも寝れないという感覚を味わってしまうと紅茶が苦手になり、大人になっても飲みたいと思えるものではなくなってしまうかもしれません。
可能であれば紅茶を好きになり美味しく味わってほしいものですから、体が受け付ける目安となる12~15歳で体重50キロを超えているようであれば、よほど眠れない体質でない限り心配せずに紅茶を与えることができるでしょう。
胎児への影響
妊娠している場合、胎児への影響も見過ごせません。カフェインの過剰摂取は母体の血管を収縮させ、胎盤への血液量を減少させる危険性があります。
これは必ずそうなるという訳ではありませんが、妊娠中はカフェインを含んだ飲料を避けるのが賢明です。それでも過剰摂取でない限り、毒のように避ける必要はないでしょう。
まとめ
子供も紅茶を飲めます。くれぐれも飲み過ぎに気を付け量を管理してあげるなら、紅茶の持つ繊細な魅力に幼いころから気づけるでしょう。