紅茶が最もよく飲まれている国は?
今や日本でも完全に普及していることに何の疑いもない紅茶の人気ですが、世界に目を向けると当然日本より紅茶を親しむ文化も規模も大きい国が存在します。
国別にそのような傾向が生まれるのも面白いことなのですが、紅茶の世界的な消費量を調べてみましょう。
なんと総合的にはトルコが一位
実は紅茶専門のランキングはなく、「お茶」を消費しているランキングが公表されています。ビジネス系ニユースサイトQuartzが市場調査会ユーロモニター(Euromonitor)のデータを利用して作製したデータがあり、それによるとトルコがダントツで一位の座を獲得しています。
年間一人あたりは約3キロで、これは日本の970グラムの約三倍にも上ります。中東ではチャイなどの形で茶が親しまれており、国民的な飲み物としては日本の緑茶も有名ですが、飲む頻度が段違いのようです。
二位のアイルランドでも年間2キロの消費があり、それでも日本人の倍は紅茶を含むお茶を消費していることが分かります。
紅茶文化が豊かなイギリス
紅茶好きのイメージ筆頭であるイギリスは、このランキングでは三位に沈みました。「お茶全般」を含んだランキングなので、紅茶に限って言えばイギリスは一位かもしれません。
イギリスでは様々な時間のティータイムがあり、朝一番の食事前に飲む「アーリーモーニングティー」や朝食時のたっぷりとした「ブレックファーストティー」、午前11時頃に飲むことからついた「イレブンス」、世界が真似するもはや食事並みに凝った準備をする「アフターヌーンティー」、夜の就寝前や読書の時間に嗜む「ナイトキャップ」など、イギリスの嗜み方を見るだけでもその紅茶に対する情熱が伝わってきます。
アラブ首長国連邦も消費多し
先ほどに紹介しておいて本末転倒ですが、茶葉使用ランキングではアラブ首長国連邦が一位とする情報サイトもありました。トリップアドバイザーによるインフォグラフィック「世界のお茶消費量」によると、アラブ首長国連邦は年間6.24kgの茶葉を消費しており、1年に1200回お茶を入れていると試算されています。
これは一日三回ほど飲む計算で、それが毎日続くので相当な茶好きであることが分かります。お茶といっても様々な種類があるので、含める種類によってランキングの情報は変わってしまうようです。
まとめ
それでも世界中で今も消費され続けており、イギリスやトルコなどのお茶大国は今後もその地位が揺らぐことはないでしょう。健康にも実に多様な効能がある紅茶を、事あるごとに飲んでみるのもいいかもしれません。